約 1,167,048 件
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1655.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/一端覧祭大騒動 東京西部を開発して作られた街、学園都市。 人口のおよそ八割を学生で占め、外とは20年以上差があると言われる科学技術を用いて、超能力開発などというものも行っている極めて変わった街だ。 外ではバケツのような清掃ロボットが徘徊し、風力発電のための風車がやたら多くあり、さらに自販機はゲテモノだらけと色々と外とは違っている。 しかしそんな街でも高い壁で区切られた外と同じく、少しずつ昇り始めた太陽の恩恵を受け、穏やかな朝の時間が過ぎていた。 「…………はぁ」 ここはそんな朝日が差し込む常盤台寮の208号室。 その住人のうちの一人、御坂美琴はカエルのパジャマを着たまま枕を抱き締め、重い溜め息をついていた。 「お姉様……こんな良い朝ですのに、そんな溜め息はやめてくださいまし」 「だ、だって……」 そんな美琴をやれやれといった感じで注意するのは同居人の白井黒子。 まだ朝早い時間という事もあってか、髪型はいつものツインテールではなく全て下ろしている。 いつもと違って少し大人っぽく見えるというのは美琴も気付いていたが、何か癪なので口には出さないようにしている。 「大方、例の殿方……上条さんと一端覧祭をまわりたい、という事でしょう?」 「う、うん……」 「それなら電話かメールで約束を取り付ければ良いだけでしょう。 そんなモジモジ悩んでいなくても……お姉様らしくないですわ」 美琴はまだパジャマのままだが、白井は朝の準備を整えながら会話をしている。 今日は土日でもなければ祝日でもない。学校もあるいたって普通の平日だった。 「そんな簡単にはいかないわよ! それに私ほら……フラれちゃったし」 「お姉様……」 急に少し暗くなった美琴の声に、白井は一旦朝の準備を中断し美琴の方を見る。 美琴は少し俯いて、枕を抱き締める力を強くしていた。 その様子はどこか父親が帰ってこなくて寂しがっている子供のようだ。 そう、御坂美琴はつい最近上条当麻に告白し、そしてフラれていた。 数日前、上条の事で脱け殻のようになってしまった美琴は学校帰りにフラフラと学園都市をさ迷うのが日課になっていた。 そしていつも辿り着くのはあの鉄橋。 自分はこんなにも上条に依存していたのかと我ながら呆れる美琴だったが、それを自嘲できる気力も起きない。 その日はいつも通り鉄橋から川の先……夕焼けに染まる海の方をしばらく眺めていた。そしてもう少ししたら寮へ戻ろう、そう思っていた。 周りの人間はそんな美琴の変化に皆心配していたが、それが上条のいない世界の美琴の『日常』だった。 そしてそれは美琴の『日常』を壊すようにやってきた。 美琴の後ろから聞こえてきた足音……誰のものかなんとなく分かった。 いや、というよりはそうあって欲しいという美琴の願望だったのかもしれない。 だがその後すぐ聞こえてきた声……それは聞き間違えようのないずっと想っていた者のものだった。 「何やってんだよ、お前」 上条当麻だった。 以前に自分を絶望の中から救いだしてくれた時と同じ台詞で現れ、また自分を救ってくれる。 美琴はそれがあまりに嬉しく、思わず泣き出しそうになってしまうのを懸命にこらえる。 しかし対する上条はというと、あの時と比べて心底驚いているようだった。 おそらくこんないつもの美琴を知っているからだろう。 上条はあたふたと「あの時はホントゴメン!」やら「わざわざロシアまで来てくれたっていうのに……」やら謝罪の言葉を並べ始めたが、美琴にはあまり聞こえていなかった。 美琴にはずっと言いたかった言葉があった。 それは「べ、別にたまたまアンタを見つけただけで……」などといういつもの素直になれない言葉ではなく……。 「このバカ!!」などという自分をここまで心配させた事に対する怒りでもない。 上条がいつもトラブルに巻き込まれるのは知っていたが、心のどこかでは最後には帰ってくる、そう思っていた。 しかしそれは間違っていた。上条は本当にギリギリの世界で生きていて、一歩間違えばいなくなってしまう。そう思い知らされた。 だから美琴は絶対に後悔しないように少しだけ自分に素直になることにした。 こうやって学園都市で上条と話す、そんな日常がかけがえのないものなんだと気付いたのだから。 美琴はうっすらと涙を浮かべながら上条を見つめた。 夕日に照らされたその顔は困惑の表情を受けべていたが、目の前にいるのは幻想でも何でもない上条当麻だった。 その事を再認識し、以前までの自分の『日常』が戻ってきた事を感じ、さらに涙が溢れだした。 美琴は止めようのない涙を隠すように少し俯き、そして……。 上条の胸に飛び込み、「愛してる」と一言告げた。 上条は抱きつかれた瞬間は「ぜ、零距離ビリビリだけはご勘弁を!!」などと見当外れなことを言っていたが、その後に続いた美琴の言葉に「……はい??」と固まった。 美琴は上条の胸に顔を埋めたまま状態のまま返事を待っていた。 というのも今の美琴は涙を浮かべている上に顔も真っ赤でとても上条に見せられるものではなかったからだ。 しかし上条が「え~と、ドッキリ成功!の看板はどこかな~」やら「ま、まさか精神系の能力者の仕業か!? そういえば常盤台には心を操るレベル5が……」などと言い始めたのを聞き、そうも言ってられなくなった。 美琴は恥ずかしさをこらえ顔を上げると、上条をじっと見つめて自分は本気だと怒った。 それを聞いた上条はここで一番の驚きの表情を浮かべたが、やがて目を閉じると「う~ん、う~ん」と唸り始め、なにやら必死に考え始めた。 そして返ってきた答えは……。 「えーと、悪い俺お前の事そういう風に考えた事なかったから……」 あぁ、やっぱり。それが美琴の心の反応。美琴はある程度その答えは予想していた。 今までの上条の行動を見れば、こんな言葉が返ってくるのはごく自然なことだろう。 後悔はしていない、してはいないのだが……。 やはりそれを直接言われると、やはりなにか苦いものが心に広がるのを感じた。 それでもそんな上条の申し訳なさそうな顔を見ていると、どこか暖かい気持ちにもなるのが不思議だった。 美琴は上条から離れ、涙をぬぐい 「じゃあこれからアンタを振り向かせていくからヨロシク!!」 と力強く宣言すると、一番の笑顔を見せつけた。 美琴としては諦めるなんて選択肢はまったくない。 それこそレベル1からここまで上り詰めたときのように、目の前に壁があるなら乗り越えればいいのだ。 上条はそんな美琴に圧されながらも「お、おう……」とだけ答えた。 美琴は上条のその中途半端な反応に不満を見せる様子もなく満足げにしていた。 その日の夕焼けに負けないくらい美琴の心は明るく、その表情は綺麗なものだった。 (そうは言ったものの……) 時は戻って朝の常盤台寮。 美琴は朝食のために白井が出ていった後も、部屋でうじうじとしていた。 そろそろ準備を始めなければ遅刻してしまうのだが……。 (冷静なってみると、『そういう風に見た事ない』ってのは大問題よね……。 振り向かせるとか言っておいて、どんな顔して会えばいいのか分からないってどうなのよ) 美琴はあの告白以来、上条に会っていなかった。 というより美琴が上条の通りそうな道を避けていた。以前までとはまったく逆の行動だ。 しかしこのままではいけない、それは美琴自身が良く分かっていた。 (だ~やっぱりこんなの黒子の言う通り私らしくないわ! とにかく今日アイツを誘う、それでいいわ!!) 美琴はバチン!と一発両頬を叩くと、勢い良く立ち上がり学校の支度を始めた。 良く晴れた穏やかな朝。美琴の勝負の日が始まる。 「またモヤシ!? そうめんといいモヤシといい、やっぱりなんかの魔術の一種!?」 「うるさいうるさい! 上条家の家計簿は火の車なんです!!」 とある学生寮の一室。 そこでは朝っぱらから食卓を巡ってちょっとした騒ぎが起こっていた。 主に文句を言っているのは、白いティーカップのような修道服(安全ピン付き)を着た銀髪碧眼の外国人シスター。 イギリス清教の誇る魔道書図書館、禁書目録(インデックス)だ。 しかし一般的には『美少女』というカテゴリに入るであろう、その良く整った顔立ちは今は不満げにむくれている。 そしてそのシスター相手に軽く涙目になりながら反論しているのがこの部屋の主であるいたって普通のレベル0の高校生上条当麻。 今まさに美琴を悩ませている張本人なのだが、本人もまた悩み多き学生のようだ。 「まったく、インデックスといい御坂といいどうしてこうも上条さんを困らせるんですか!」 「むっ、短髪が何!? ちょっと詳しく聞きたいかも!!」 「だ~なんか変なとこに飛び火したああああ!!」 思わず美琴の名前を出してしまい、さらにややこしい事にしてしまった上条。 もちろんあの事をインデックスに言うつもりはない。 告白なんか他の人に言うべきものではないだろうし、何よりそれでインデックスに丸かじりにされるのは目に見えている。 (そういやあれ以来御坂と会ってねーな……) 実は顔を合わせにくいのは美琴だけではなく、上条も同じだった。 いくら超鈍感男であってもあれだけ真正面から告白されれば意識せざるを得ない。 学校の帰り道もバッタリ出会せたりしたらどうする、今まで通り普通に話せるのか、などと少しそわそわしていたり。 そんな自分に「中学生かよ……」と呆れたりもするが、今までこんなことがなかったのだから仕方ないなどと勝手に結論付けたりもしていた。 「ちょっととうま! 聞いてるの!?」 「えっ、あぁ聞いてるぞ!! いいか、だからモヤシはだな……」 「今はモヤシじゃなくて短髪についてなんだけど!?」 「えぇ……まだ続いてたんですかそれ……」 「だいたいとうまはいつもいつも……」 なおも追及するインデックスに曖昧にはぐらかす上条。 徐々にインデックスの怒りのボルテージが上がっていくのは目に見えていたが、上条としてもあの事を言うつもりはない。 さてこれはどうしたものか、食べ物で釣ろうにも金が……などと困っていると、 ピンポーン!と突然上条家にチャイムの音が鳴り響いた。 「おぉ! 誰か来たみたいだぞインデックス! じゃあこの話はまた今度な!」 「あっ、ちょっととうま!?」 助かったとばかりに上条は学生鞄を掴み、慌てて玄関先まで走っていく。 後ろで「帰ったらじっくり話してもらうんだよ!」などと聞こえてきたような気がしたが、空耳だということで処理した。 (しっかしこんな朝っぱらから誰だ?) このナイスタイミングにチャイムの主には感謝している上条だが、ふとそんな事を疑問に思った。 こんな朝っぱらからうさんくさい訪問販売なんてものもないだろうし、いつも一人で登校しているので、「一緒に学校いこ!」などと女の子が訪ねてくるなどというステキイベントもない。 そんな事を考えた上条は扉の向こうの未知の存在に多少ワクワクしてきたのだが、 「おーす、カミやん。ちょっと話いいかにゃー?」 そこにいたのは隣人の土御門元春という、なんともひねりのない結果だった。 「なんだ土御門か」 「親友に対して何だとは酷いぜい」 上条はなんだか拍子抜けして溜め息をつくが、土御門はいつも通りヘラヘラしている。 上条と同じく土御門の方も既に制服姿で、アロハシャツの上に直接学ランを着ているのだが、さすがにそろそろ寒いんじゃないかと上条は思っていた。 「それで、一緒に学校いこうってか? どうせもう舞夏の手料理を分けてくれるなんてビッグイベントもないだろうし」 「ははは、前にあんな事になってさすがに俺も同じ過ちは犯さないぜよ。 今日はちょっとした『お仕事』の話だ」 「………………」 「いや~そんなあからさまに嫌な顔をしても向こうは待ってくれないぜい?」 土御門が言う『お仕事』。 わざわざ上条に言ってくるという事はそれはほぼ確実に魔術関連であり、さらに危険な可能性も高い。 大覇星祭の件やフランスの件など、上条は今までの経験からその事を良く分かっていた。 「……で? 今度はどんな魔術師が攻め込んできて世界の危機なんだ?」 「分からない」 「は?」 それでも放っておけないのが上条であったが、土御門のなんとも間抜けな返答に目を丸くして固まる。 二重スパイの情報通である男がこんなにあっさり分からないなどと言うのは珍しかった。 「今回は情報が少なすぎて、向こうの素性も目的もさっぱりなんだにゃー。 ただ何らかの方法で学園都市に侵入したっぽい……てとこだ」 「おいおいおい! アバウトすぎ!! てかいい加減ここも魔術師侵入しすぎだろ! セキュリティはどうなってんだよ!」 インデックスから始まり神の右席まで多種多様な魔術師の侵入を受けてきた学園都市を本気で心配してみる上条。 確かにどの魔術師も一癖も二癖もある者ばかりだったが、インデックスは意図せずに入ってしまった事や、テルノアが「甘い」などと言っていた事からどうしてもここの安全面を疑ってしまう。 「まぁまぁ、なんだかんだこの街とオカルトは対極の位置にあるにゃー。 だから対策もしにくい……てのがあちらさんの言い分みたいだが、うさんくさいもんだ」 土御門は首を少し動かし、何やら遠くの方を見るようにするが上条には何をしているのか良く分からないようだ。 実は土御門の見ているのは「窓のないビル」なのだが、一般人にはあまり理解することもできないだろう。 「……? まぁとにかくそのお仕事ってのは侵入者の魔術師を探すのを手伝ってくれって事か? けどこの右手は人探しにはなんにも役に立たねえだろ」 「いやいや、そうでもないぜい。カミやんはそれの価値を軽く見てるにゃー。 つまりそれがここに存在している、それだけで十分役に立つって事だ」 「はい? どゆこと?」 「カミやん、あの戦争の裏話ってのはこっちの世界じゃ意外と広まってるんだぜい? つまり神の右席のトップがあんな事をしてまで手に入れたかったモノがここにあるって事は……」 「……狙いは俺。つまりエサになれってか」 土御門の言葉を引き継ぎ溜め息混じりに答える上条。 確かに今までの侵入者達を思い出してみても、狙いは俺もしくは禁書目録(インデックス)というのが多かった。 つまりわざわざこちらから探さなくても向こうから勝手に現れる。そこを狙うということだろう。 「……ん、まてまて。それってインデックスのやつも危ないんじゃないか? 俺アイツ置いて普通に学校なんて行っちゃっていいのかよ?」 「禁書目録はイギリス清教の人間だ。そっちの方で護衛がつきますたい。 心配すべきはむしろ科学サイドの人間の方ぜよ」 「なっ、そっちの人間にも手を出すつもりかよ!!」 戦争というものは起きてしまったが、これまではそれを回避するために科学と魔術の交戦は避けられていた。 それが今ではこうも変わってしまったのか、と上条は焦りを隠せなかった。 「向こうの狙いはいわゆる『上条サイド』全体にあると見ていいと思うぜい。 こっちの世界でも今まで以上に危険な存在として警戒さているからな。 それで、カミやんの周りの科学サイドで力を持っているのは誰かにゃー? 一番に狙われるとしたらそこぜよ」 「そりゃこっちで力を持った知り合いっていったら、レベル5の一方通行や御坂……っておいまさか」 ここで上条は土御門の言わんとする事が予想でき、固まる。 考えてみればそれは十分あり得ることだ。何より『前例』がある。 そしてそんな上条の様子を見て、土御門は珍しく真剣な表情になる。 「一方通行は問題ないだろう。バードウェイから話を聞き、今や魔術にも理解がある。実際に魔術師と戦った経験もあるしな。 しかし超電磁砲の方はどうだ? 確かに魔術との接触がなかった訳ではないが、本人はその存在をまるで知らない」 「つまり……危ねえのは御坂」 「そうだ。だが彼女に魔術の話をしてこちらの世界に引き込むのは、カミやんとしても避けたいだろう? だからカミやん…………一端覧祭は彼女と一緒にいろ」 「…………は??」 土御門の最後の言葉に上条は思わず真剣な顔を崩し、なんとも間抜けな声をあげてしまった。 しかし今まで魔術やら侵入者やらの話をしていて、結論が「女の子と一緒に一端覧祭を回れ」だったらそんな反応も仕方ないのかもしれない。 その一方、相変わらず土御門は真剣な表情なのでなんとも奇妙な空気が漂っているような気がした。 「え、いや、なんでそうなる??」 「恐らく向こうが狙ってくるのは、警戒が一番薄くなる一端覧祭中だ。大覇星祭の時のようにな。 そしてそんな中彼女と一緒にいて一番違和感がないのはカミやんだ」 「そ、そうかもしれないけどよ……」 「ん? 何か問題でも……ハハーン」 すると上条の動揺に土御門は何かに気付いたらしく、真剣な表情を崩してニヤニヤし始める。 上条はそんな土御門を見てかなり嫌な予感がした。 土御門はプロのスパイで、禁書目録争奪戦、三沢塾、絶対能力進化実験など様々な事件を知る人物だ。 それならばひょっとしたら先日の御坂との一件も既に知っているのではないか……と思ったのだ。 「あれか、常盤台のお嬢様と一端覧祭デートなんてクラスの奴らに知られたら……なんて考えてるのかにゃー? まぁそこは諦めるしかないぜよ。大人しく制裁と『中学生に手を出したスゴい人』の称号を受ける事だぜい」 「え、あぁ……ってその心配もあるのかぁぁぁあああああ!!!」 一瞬あの事までは知られていない事にほっと安堵する上条だったが、新たに判明した障害に頭を抱え込む。 そして瞬間的に上条は、一端覧祭後の上条裁判における裁判長の吹寄制理の冷ややかな表情に男共の恨みの視線、姫神の魔法のステッキまで鮮明に想像する。 「……不幸だ」 「まぁまぁ、女の子のために体張るのは男の役目だぜい? わざわざ遠回りして説明したんだから、『嫌です』は通用しないのは分かってるだろ?」 「はいはい……この上条、姫を守るためにその身も削る覚悟ですよっと……」 「その息だにゃー!」 上手く話をつけられた土御門に、問題山積み状態な上条。 学校へ行こうとエレベーターに向かうその足取りは対照的なものだった。 太陽も高く昇ったお昼頃。 学園都市にしては珍しく既に多くの学生が街に繰り出している。そして木材などを持っている者が多い。 今は戦争関係で延期になった一端覧祭の準備期間だった。 「はぁ……やはりこれは念動力者(テレキネシスト)の方が適任でしょう……」 そんな昼間から学生で賑わう大通りで大能力者(レベル4)の空間移動能力者(テレポーター)、白井黒子は一人ぼやいた。 その両手は様々な木材やら工具やら入った大きめの袋で塞がれており、疲労によりその端正な顔立ちも歪んでいる。 学園都市の有名校、通称「五本指」の内の一角である常盤台中学もまた、これから始まる一端覧祭の準備に追われていた。 (さすがに疲れましたわ……ちょっと休憩しましょう) 白井は近場にあったベンチに腰かけると、袋を脇に置く。 そして高級そうなハンカチを取り出すと、額の汗を拭い始めた。 こんな普通の動作でもどこか上品に見える所はやはり常盤台生といった感じか。 常盤台は強能力者(レベル3)以上から成る高位能力者達の集まりだ。 買い出し一つにしても、いくらでも効率良く済ませる事ができる能力者はいるのだが、任されたのはテレポーターの白井だった。 その理由としてはやはり、重いものを持っていても高速で移動できる事にあった。 白井の連続テレポートはタイムラグ込みにしても、時速200kmを超える……だが。 (さすがにこんなに何度も連続テレポートしていると堪えますわ……) 買い出しも一回では済まなく、白井はもう何回も第七学区中の店と学校を往復していた。 そして疲れというのも、走った後に直接肉体にくるものではなく、頭からくるものだ。 11次元を扱うテレポートは、普通の能力よりも演算付加が大きく、外部からのちょっとした衝撃により演算不能にもなってしまうデリケートなものである。 試験勉強などで長時間集中した後の疲れ……そんなものに似ていた。 (というか仮にもそこそこ名の知れた学校のはずですのに、何でテレポーターがわたくししかいないんですの) 他に同じテレポーターがいれば白井の負担も減るだろう。 しかし超能力者(レベル5)を二人も抱える常盤台であっても、テレポーターは白井黒子ただ一人。 まぁ学園都市に58人しかいない珍しい能力なので、どちらかというとポピュラーな能力を伸ばす常盤台タイプではないのだが……。 白井本人は別にそれを誇りとも思っていなく、むしろ能力について話す相手がいないと不便に思っていた。 9月には珍しく同系統の能力者とも会う機会があったのだが、危うく殺されかけた事からあまり良い相談相手にはならなそうだ。 (それにしてもさすが第七学区。人の数が凄いですの) ふと顔を上げて道行く人々の顔を眺め始める白井。 去年までは第十三学区の小学校に通っていたので、ここまで多くの学生が街に出ている光景はまだ珍しいものがあった。 制服もそれぞれ違ったものばかりで、存在する学校の数も相当のものだという事が分かる。 そして白井本人はあまり気付いていないようだが、その中でも常盤台の制服というものは目立つらしく、チラチラと白井を見ている者も多かった。 (お姉様……ちゃんと上条さんをお誘いになれたのでしょうか) 道行く人の中に学生カップルらしき者達が目につき、ふとそんな事を考える白井。 朝の美琴の様子はまさに乙女といった感じで、そこらの男なら即落ちてしまう、そう思うほどだった。 以前までの白井ならそんな美琴のそんな様子を見ようものなら、ハンカチを噛みちぎり、上条への恨み辛みを延々と口にしていただろう。 しかし今はそんな事もない。 あの戦争が終結してから美琴は目に見えて生気を失っていた。 白井がどうしたのかと尋ねても、ただ首を振るだけ。 それでもしつこく問い質した結果、原因は上条の不在である事。そして美琴が心に秘めた想い。それを知る事ができた。 美琴の上条に対する想いは以前からうっすらとだが気付いていた。 しかしいつかそれを美琴本人の口から告げられた時、自分はどんな行動をとってしまうのか白井は少し不安にも思っていた。 だが実際は、意外にも冷静に相槌を打っている自分がいた。 いや実は心の内では上条に対する怒りが渦巻いていた。 しかしそれは美琴を取られたという嫉妬からくるものではなく、こんなにまで美琴を悲しませた事に対するものだった。 白井は改めてハッキリと、自分は御坂美琴の事が大好きなんだと知る事ができた。 だからこそ美琴が想いを寄せる上条にはその隣に立っていて欲しい……つまりはそういう事だった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/一端覧祭大騒動
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2664.html
振り回される人々 ある日、様々な勢力、組織、グループでとある協議がなされていた。それは偶然、たまたま、奇跡……奇跡は違うか、別々の会合ながら同じ議題が登っていた。とあるクラス「シスコン軍曹の姿が見えへんな」「危険を感知して逃げたのよ、下手したら藪蛇になるから。しかし上条当麻め」「まだ確定じゃない……」「カミやん、事実やったら」とあるグループ「なンですかァ、この集まりは? 暗部は解体させたはずだぜェ」「暗部の仕事じゃないにゃー、ちょっとしたアルバイトぜよ」「(御坂さんと……彼が、約束を守ってくれた末なのでしょうか)」「海原、何ぼそぼそ言ってるの? それにしても何でこんな調査が回ってくるのよ」「一筋縄じゃいかん二人だからにゃー」とあるサークル「大将が?」「戦々恐々、ってミサカはミサカはネットワークの状況を伝えてみる」「私達には超関係ない話しです」「にゃー。友達が困ってたら助けるのが筋!」「超電磁砲……ね」「何でコワい顔してんの麦野?」「笑っただけでナーニ言ってんのかな浜面」「そんなはまづらを愛してる」とある大聖堂「何で僕がそんな調査をしなければならないんだ?」「これは禁書目録の将来に係りける調査になりけるわ」「あの子の?」「あの者が勧誘に靡けばよりけり、禁書目録は共に帰りける。あの者がかの地にとどまりける理由ありけるなら禁書目録の説得次第なりけるの」「わかりました。仕方無い、最大主教のご命令とあらば行ってきます」とあるファミレス「白井さんが、しかばねのようだ、状態だね」「そうですね、大人しくて楽です」「でも、本当なの?あの御坂さんに、あの人でしょ?」「んー、状況証拠だけならファイルにもう一杯ですね」「あ」「初春、決定的瞬間は?初春なら監視カメラを調べたら」「さすがにそれは職権乱用ですよ」「ありえ」「じゃあさ、監視中たまたま映り続けてたなら」「佐天さん、それは……仕方ないですね」「ありえませんの!」「おぬしも悪よのぉ、初春屋」「佐天さ、お代官様ほどでも」「ありえませんの。お姉様が、お姉様があの類人猿となどと、そんなこと天地開闢以来ありえないことですの!」それぞれの思惑により動き始める。上条当麻と御坂美琴がお付き合いしているかどうかの調査が。 調査報告1「こちらスネークや、カミやんを発見」『上条当麻、一人だけ? 情報ではよく自販機前で待ち合わせをみたいに聞いてるけど』「今のところカミやんだけや……ちょっと待ってや、今」自販機の前に立つ上条へ声をかける少女。「アンタ忘れたの、この自販機で買おうたって呑み込まれるのがオチよ」「今日の俺のラッキーカラーは緑! コレを御覧じろ、今日の俺は大丈夫だ!」「ゲコ太ストラップ? でもアンタ、右手で掴んでたらご利益ないんじゃ」「そ、そーかー? ロシアで無くしたと思ったら御坂が拾ってくれてたゲコ太だぞ」そう言うとあくまでも強気を装いつつ上条は震える手でコインを投入する。そして神に祈る、のは止めておいて強運のゲコ太に祈り、お目当ての飲み物、やしの実サイダーのボタンを押す。と、ガシャン!缶が出て来る。「よっしゃーっ! さすが御坂のゲコ太、今日の俺はツイてる! 10年に一度あるかどうかのラッキーデイだ!」「10年に一度ってアンタそれぐらいで」「ん?」「ん?って」「ガラナ青汁」「ぷっ、ぷははははははは」笑い声が聞こえる。「こちらスネーク、コマンドポスト。楽しそうや、仲良さげやねん。僕の腸がねじ切れそうや、突入させてくれへん」『まだだ、まだ証拠が足りない。突入は不許可よ』調査報告2「あァ、なンですかァこれはァ、俺がなンでこンな事をやらされンだァ?」「いまさら」「何を言ってるんですか(御坂さんが幸せなら……)」「仕方ないにゃー、あまり近づいたら超電磁砲のレーダーで捉えられるにゃー。この距離で音声を拾うには一方通行にベクトル操作してもらうのが一番だぜい」「そンな事の為に貴重なバッテリーを使わせンな、くそっ!」にゃーにゃーとウルサい男は指向性の遠く離れていても会話が聞ける機器を構えている。学園都市製の優れものではあるが、目標の二人からは限界距離を越えていた。それで一方通行の力を借りて距離を伸ばしているのだ。「あっ、店に入るようですね」ビデオを構えていた男が呟く。「……自前かよ」「何のお店?」「あそこは……ファンシーショップだなァ」「……どうして知ってるのか非常に気になるわ」「お仲間にゃー」「……ロリコン」「帰ってイイかァ?」そうこうする内に店のガラスの微振動を通じ音声が聞こえる。 「ゲコ太ーっ!」「おーい、御坂。はしゃぎすぎだぞ」「で、でもフェアでこんなに限定品が」「御坂、一つだけって覚えてるよな、覚えてくれてますよね?」「うーん、見たことないのがこれだけあるならいっそのこと」「聞いちゃいねー!」「えっ?これって」「どーした……真っ白いゲコ太? フェアとは言えこれは似合わねーな」「アイツを思い出すわね」「あー、そーだな。一方通行のイメージがするな」「そーなのよね、こればかりはどうしようかしら……K.T作?」「個人出品モノか?」「なんか気に入らないけど……これを逃したら……ゲコラーとしては……よし、買った!」「買った、って御坂。それじゃ、ホワイトデーのお返しにならねーじゃんか」「アンタにはそこの白いタキシードを着たゲコ太を買って貰うわよ」「あっ、これか」「他のも私が買って帰るけどね」店内にはホワイトデー・ラブリーミトンフェアの品がそこかしこに並べられていた。「お子様ね」緊急脱出用員の少女が呟く。「そこも彼女の良いところですよ、でも録画できないのは残念ですね」自前のビデオもさすがに店内まで映せない。「お子様じゃ大人買いはできないぜい」真っ直ぐに機器を店に向けず一方通行へと向けていた。音波を一方通行に当てて変換してもらっている。そうして対象から返ってきた音波をまた一方通行に機器へと返してもらっていたのだが「帰る」「へっ、一方通行。何を言ってるのかにゃー」「早く帰らねェと忘れてたンだよォ、打ち止めにお返しを用意するのをよォォォ! 打ち止めァァァ、待ってろよ今から買って帰るからなァァァッ!!」調査報告3「うーん、あの人が叫んでる、ってミサカはミサカはそんな第六感がするの」「おっ、店からお二人さんが出てきたぞ……何だ、あの荷物は?」「男の甲斐性ってヤツですよ。所詮、超浜面には無理です」「いやいや、大将も無能力者だぜ。あれは第三位が自分で買ったんだろ?」「そんな事を言ってるから超浜面なんです」「大丈夫、はまづらは私だけのもの。私が納得してたらいい、はまづらは気にしないで」「絹旗、滝壺の言うとおり、それでいいのよ」ニコッ「超怖いんですが」「大体、そんなおしゃべりしてたら二人を見失うにゃー」「えっ、あっどこだ?」 「AIM拡散力場は見失ってないから、あそこ」滝壺が指差す方向を見ると確かに二人がいた。ただ「「「「「ホテル!?」」」」」「ってミサカはミサカは大混乱」二人はホテルへ入って行く。「はー、上条さんは格差社会ってもんを思い知りました。そうですか常盤台のお嬢様はホテルをロッカー代わりに使うんですか」「だって、これだけの荷物を持って映画館に行けないでしょ?近くだし」「その前にその荷物ですよ、片っ端から買いやがって、せっかくの俺からのプレゼントが霞んじまうじゃないか」「買ったものと買って貰った物は違うの! アンタに買って貰った物だもの大切にするわよ」「そーゆーもんなのか?」「そーよ、アンタから貰った物は全部宝物よ」「御坂……」「えーと、早くしないと映画、始まっちゃうわよ」「そっ、そーだな」二人を待っていた。会うつもりではない。そわそわと落ち着き無く、ホテルの入り口を見張っていた。これはもう決定的か、と思われた時、二人は出てきた。「早っ!!」「……浜面、超下品です」「ホテルで食事?」「あっ、それも考えられたのか」「浜面、お子様がいる前でナニ言ってんだぁ」「麦野、その顔やめて。えっ、何で左手あげてんの?」「『原子崩し』だと死んじゃうから」「いや、左手の義手で殴られても死んじゃいます、死ぬから、死ぬ、死ぬ」「浜面、超ウルサいです」「絹旗、てめぇも同じ想像してたんだろがーッ!」ドコッ!5メートルほど吹っ飛ぶ浜面。「さて、あの二人は?」「あれ?」「どうしたんですか滝壺さん?」「第三位のAIM拡散力場が見えない」調査報告4映画館まで来た上条と美琴はおかしなことに気がついた。館内に人っ子一人いない、二人を除いて。まだ最終下校時刻にも余裕がある、誰もいないなど有り得ない。「御坂、気をつけろ、これは」「アンタも」お互いの背を守り合うように立つ。上条が周囲に目を配ると、壁や天井に貼られたモノが見えた。「これは、たしかルーン?」そして廊下の奥、薄暗く見えるそこからカツーン、カツーンと足音が聞こえる。「そう僕だ」聞き慣れた声。もう戦友と言った間柄の魔術師。2メートルを超える身長の持ち主で赤髪の神父。「ステイル、何のまねだ」 「君があの子を悲しませるからさ」ステイルがあの子と言えば一人しかいない。「インデックスを?」「言ったはずだよ、あの子を泣かせたら許さない、と」「ステイルちょっと待て!何の話だ?」「問答無用だ」ステイルの胸から何かが生まれる。沸き起こり、炎の巨人が出現する。「知っての通り、ルーンのカードにはラミネート加工をしてある。前みたいに濡らして使えなくするなんてできないよ」そして両手に炎剣を構えた。「だー、その前を覚えてないんだよ俺は!」上条に迫る、炎の巨人イノケンティウス。雷撃の槍、美琴の前髪のあたりから迸り、イノケンティウスを撃つ。「僕の『魔女狩りの王』はそれぐらいではビクともしない」炎は揺らめくもダメージを与えたように見えない。イノケンティウスは上条から方向を変え、美琴へ向かう。「御坂!」「人の心配をしているヒマがあるのかな君は、僕自身の手で君は討たせて貰うよ」上条へはステイル自身が向かい、左の炎剣を振るう。それを右手で受け止める。「人の話を聞けよっ!」炎剣は掻き消えたが、代わりに右の炎剣が横薙に来た。「くっ」寸前で躱す。「君の部屋を訪ねたら、あの子が泣いてたんだ」左の炎剣が元に戻る。「泣いてた?」「それで理解したよ、そしてあの子から君がここに来ると聞いて張らさせて貰った」「なんでインデックスが泣いてたんだよ? お前も何を理解したってゆーんだ?」「わからないのかい?」「君はそこの彼女と付き合ってるんだろ?あの子は君に振られたんだ、それで泣いてたに決まっている!」「はぁー?」「ちょっとアンタ、ステイルだっけ。それ、あのシスターに確認したのっ!」イノケンティウスと炎と雷の応酬をしている美琴が口を挟む。「悲しんでいるあの子に聞ける訳がない! 泣いてる姿、それだけで十分だ!」「バッ、バカやろーッ!」「今日のセッティングしてくれたのあのシスターよっ!」「えっ」「前売り券の予約して一人で買えたって喜んでたのよ」「なっ」「私にごはん作ってくれるお礼って」「はっ」「なんで泣いてたかインデックスに聞いてみろ」「ぼ、僕は彼女の電話を知らない……」「あー、もう。連絡取ってあげるから、これ片付けなさい!」 ステイルが魔術を収めると、美琴がインデックスへと連絡を取った。スピーカーにしたので他の二人にも聞こえる。『はい、インデックスだよ』「電話が来ても慌てなくなったわね」『もう、短髪はいつの話をしてるのかな? それよりとうまと楽しんでるのかな』「一応ね、ところでそっちにステイルが行ったでしょ、その時に泣いてなかった?」『短髪に教わった料理を作ろうとして玉ねぎを切ってたら泣いてたかも?』「玉ねぎ? 少しでも努力してるのね。今はどうしてるの?」『こもえに呼ばれて焼き肉パーティーなんだよ、あいさも呼んでたけど、これなくなったっていうからこもえと二人だけかも、ってこもえ、それ私のなんだよ!』遠くで油断大敵なんですよー、と聞こえる。「と、いうことらしいけど」「…………」「ステイル、一人分余ってるみたいだから行ってきたらどーだ?」「僕は……」「いいから、さっさと行ってらっしゃい!」と美琴がステイルを追い立てる。そしてステイルの姿が消え、「せっかくインデックスが用意してくれたのにな」上条が焼け焦げた跡が見える館内を眺める。「そーね、私達も早く出ないと責任取らされちゃうわね」「不幸だー」「不幸なのは私よ、ゲコ太天の川の奇跡、楽しみにしてたのに……」調査報告5「あっ、いました、いました。見つけましたよ佐天さん」「おっ、さすが初春。やったね」ホテルから出てきた後、見失っていた二人を監視カメラで再発見していた。ちなみに白井はホテルに入る二人を見て、しかばねのようだ状態にまたなっていた。「この様子では鉄橋のある方へ向かってますね」「へー、なんか思い出でもあるのかな?」「決定的瞬間、来ますかね」「これまでの映像だけでも、もうお腹いっぱいだけどね、音声が無いのだけが残念」この時間になると鉄橋付近は人気など無い。空には満天の星、鉄橋の下にはそれが映る水面。シチュエーションにはバッチし。わくわくとその時が来るのを待ち構える二人プラスしかばね。「ステイルにあのシスターが泣いてた、と聞いてちょっとドッキリしたわ」並んで歩く上条に美琴。「俺も」「二人の間に入り込んじゃったし」「それは……」 入り込んだ、とは違うと上条は思う。美琴は貧窮に喘ぐ上条を見かねて食事を作りに来てくれたりした。いつの間にか3人で食事をするようになった。美琴がインデックスに家電の使い方を根気よく教えてくれた。簡単な食事の作り方も教えてくれた、上条は大量の作り置きをしないで済むようになった。同じように過ごし、同じように暮らす。その中での僅かながらの変化。互いの距離が近くなり、一緒にいる時間が増える。友人には二人は付き合っているのか、聞かれたりもしたが、まだ否定していた。そうした区切りとなる出来事がなかったからだ。お互いの気持ちが分かっていても尚、不安がある。このままで良いじゃないかという気持ちになる。知り合って一年半、きっかけを求めるには長すぎたのかもしれない。その幻想を打ち砕いたのがインデックスだ。二人で行って来るんだよ、と映画の前売り券を渡されて言われた。一人で出来るもんアピールも兼ねて。そして、日本では3月14日は男の人がバレンタインの返事をする日なんだよ、と今日は送り出された。鉄橋の上に辿り着く。「御坂」風紀委員第177支部「これは!」「来ますね」監視カメラの画像を食い入るように見る佐天に初春。その二人に、「貴方達、なにをやってるの?」パトロールから帰ってきた固法が背後から声をかける。ドキッとする二人。「佐天さんも風紀委員じゃないのよ、こんな時間まで……あら御坂さん?」二人の間から画像を覗き見る。「だめよ、こんな大切なところ覗き見しちゃ」「「はーい」」やむを得ず、その後のシーンを見ずに終わってしまった。調査報告 ラスト「御坂」「な、なに」上条と美琴、向かい合い、互いの視線が絡み合う。どことなく美琴の瞳は潤んでいた。互いしか見えない、はず。ところが異様な風体に目を奪われる。視線が行ってしまった。その者が現れたのは美琴の背後。美琴も上条の様子が変わったのを見、背後に誰かいることに気づく。上条はまたまたその誰かを知っていた。「サーシャ、何でこんなところにーっ!?」「第一の解答ですが、調査にきました」「調査……なんの?」「それでは」「第一の質問ですが、上条当麻と御坂美琴はお付き合いをされているのですか」
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1062.html
【初出】 禁書SS自作スレ>>841-843 玄関を開けると、予想に反して部屋の中は静かだった。 いい加減外も暗くなっているというのに電気も付けていないらしく、廊下から入り込む光の他に上条達の光源は無かった。 「もしかして。出掛けているとか?」 「それは無いな。ほら」 姫神の疑問を即座に否定して上条は足元を指差した。その示す先には、先々月からこの部屋に居つくようになったシスターさんの数少ない私物の一つである革靴がちょこんと鎮座していた。 「いくらなんでも裸足で出かけたりはしないだろ」 「なら。昼寝とか」 「……それならまだ可愛げがあるんだけど」 多分想像通りなんだろうなー、などと口の中で呟きつつ左手で玄関の電気のスイッチを探る。 パチン、とスイッチの乾いた音が響き、数瞬遅れて頭上に新たな光源が生まれる。 「ほれ姫神」 勝手知ったる己の家。乱暴に靴を脱いで玄関と部屋を繋ぐ短い廊下に上がり、上条は壁に立てかけてあった滅多に使われない来客用のスリッパを未だ靴を履いたままの姫神の前に揃えて置く。 「ありがとう」 一言礼を告げ、綺麗に靴を脱ぎ揃えてからスリッパへと履き替える。 もちろんこのやり取りの間も、繋がれていた二人の手が放れることは無かった。繋いだ手を支点にくるりくるりと回りながら行われた一連の動作は。 「……なんか、踊っているみたいかも」 と言う感想を、部屋から顔だけ出して玄関を窺っている少女に抱かせた。 「ただいまインデックス。遅くなって悪かった」 上条は、ここでようやく姿を見せた同居人に対して帰宅の挨拶をした。そして、 「ところで。なにをなさっておられるのでせう?」 視線を下へと向けて問いかける。 「……おかえりとうま。なにって、もちろん、おなかがすいてて力が出ないんだよ」 と、声を掛けた時と同じく床に寝そべったままの状態で答える禁書目録の少女。 どうやら空腹のあまりにダウンしている模様だ。その隣で、もう一人(?)の同居人である三毛猫が呆れたように小さくあくびをする。 「腹減った、って」 半ば予想していた事とは言え、あんまりと言えばあんまりな事態に上条も二の句が継げない。継げないが。 「朝に残していった弁当以外にも、ウチにはまだ食糧があった筈ですがっ。それは知ってるよな?」 確認しない訳にも行かないわけで。 「うん。お菓子があったから、それは食べたよ」 「カップ麺もあったろーに。つか、何故にそっちから手を付けない」 「インスタントヌードルはおいしくないんだよ」 「そういう言い方は正しい作り方をマスターしてからにしてくだいな!完全記憶能力とやらはどこ行った!?」 「だってだって!具の下にスープのパウダーが隠れてたり焼きそばなのにお湯でふやかしたり、って意味がわからないかも!」 「えぇい、屁理屈ばかりこねおってからに」 「って、それよりもとうま」 インデックスが突然トーンを落として先刻からあった疑問を口にした。 「どうしてあいさと一緒に帰ってきたの?」 「あー、それなんだけどなインデックス」 その質問は予め予想されていたものだったので、上条はありのままを彼女に告げる。 「すまん。姫神の十字架を『殺し』ちまった」 「……何をしてるのかな、とうまは。触っちゃダメだって言っておいた筈なのに」 これだからとうまは、と言外に匂わせてインデックスは『ふぅやれやれ』と肩を竦める。……床に寝そべったままで。 「どうしてそんな事になっちゃったのかな?」 「あぁ、今日の昼に教室で姫神とぶつかってさ。その拍子でちょっと」 「そう。私の胸に触った拍子に。十字架にも触ってしまって」 上条の説明に姫神が言を繋ぐ。どちらも圧倒的に言葉が足りない。 次の瞬間。 室内の気温が下がった、と上条は錯覚した。 音も無くゆらぁり、と禁書目録の少女が立ち上がる。 「ひひ、姫神さん!?今の説明は言葉がかなり足りないんじゃないかと上条さんは思う訳なのですが!」 「でも。そのまま説明すると言ったのは君」 確かにそうですがー!と左手で頭を抱える上条へ、一歩、また一歩と執行人が歩み寄っていく。 「ふーん。そうなんだ。ひょうかの時も思ったけど、やっぱりとうまってそうなんだね」 「ちょっと待てインデックス!やっぱりそうってどう言うぎゃーっ!!」 「ん?」 廊下を掃除している(実際に掃除しているのはロボットだが)舞夏の耳に聞きなれた絶叫と怒号が入ってくる。発生源は毎度お馴染み義兄の隣室だ。いつもの事なのでそのまま流す事にした。 「話はよーくわかったんだよ」 上条の頭を思う存分齧ったあと、場所を玄関から部屋へ移して今度は詳しく経緯を聞いたインデックスの第一声はそれだった。三人は床のテーブルを囲んで座っており、そのテーブルの上では上条と姫神の手が相も変わらずしっかりと繋がっている。 「つまり今の今まで二人きりで遊んでたんだね」 その手をちょっと複雑な面持ちで見ながらインデックスはそう結論付けた。 「そっちかよ!いやちょっと待ってくださいインデックスさん立ち上がって歯をカチカチ鳴らすのはやめてー」 自分の左側から威嚇してくる白いシスターに向けて、上条は身を護る様に左手をかざす。 「それで。これからどうしたらいいのか聴きに来たんだけれど。どうかな」 そんな修羅場な空気はどこ吹く風、と言った感じで姫神がインデックスへ質問する。 「うーん、そうだね」 すとん、とその場に座りなおし、その小さな顎に右手の人差し指を当てて思案顔になるインデックス。 「正直な話、今すぐどうにかできる、て言う方法は無いかも。前にも言ったとおり、あいさのケルト十字は『歩く教会』から最低限の結界を保つ機能だけを抽出した特別な十字架だから。イギリスにならともかく、日本の教会に予備があるとは思えないんだよ。だから、もう一度同じ術式をその十字に施すか、イギリスから新しい十字を持って来させるか、位しか手は無いんじゃないかな」 少女の口から出てきた答に対し、上条はさらに質問を重ねる。 「それは最短でどの位かかる?」 「イギリスから持ってこさせるのなら二日三日はかかるかな。申請して即配給されるような品物じゃないし」 「なら、もう一度同じ結界を張ってもらうのは?」 「それも一概には答えは出せないよ。一番近いイギリス清教の教会にその儀式を執り行える術者がいれば、はっきり言って半日もあれば済んじゃうよ。でも、こんな極東の一教会にそんな術者が配備されるなんて酔狂な人事がなされる訳が無いから……」 「そんな不確かな手に頼るよりは持ってきてもらった方が早い……か?」 「だね」 と言って再びインデックスは立ち上がった。先ほどの続きか!?と上条はちょっと身構える。しかし、そんな上条には目を向けず、インデックスは姫神へと話しかける。その顔はどこか微妙に悲しそうだ。 「そう言う訳だから、あいさには悪いんだけど……」 そこまで聞いて、姫神も彼女が言わんとしている事を悟る。 「そうだね。いつまでもこうしている訳にもいかないし」 そう告げる姫神の顔も若干思い詰めた感じになっている。二人の表情の変化に、上条は戸惑う。 「うん。この学園都市に来た時だってずっとそういう状態だったんだし。二日三日くらいでやってくる。と言う事は無いかな」 インデックスと合わせていた視線を下へと向けて淡々と言葉を紡ぎながら、姫神はゆっくりと左手の力を緩めた。 「姫神!?」 突然の事に、上条は姫神の顔を覗きこむ。 「これ以上。上条君には迷惑を掛けられない」 「迷惑だ、何てこれっぽっちも思ってないぞ」 「とうまは迷惑に思わなくても、これからしばらくの間四六時中つきっきりだとあいさがかわいそうかも」 上条の即答に、インデックスが茶々を入れる。 「かわいそう、って言うのはどういう意味だ」 「言葉通りだよ。詳しく言っちゃうととうまが犯罪者になっちゃうから言わないけど」 「それこそどういう意味かっ!?」 ギャイギャイと言い争いを続ける二人へ、姫神が言葉を掛ける。 「君が迷惑に思っていなくても。私が迷惑をかけているのは事実だと思う。半日。たった半日だけだけど。一緒に行動しているだけで。君はいつも通りの行動が出来なかったのでは?」 例えば教室で。 例えば道中で。 例えばファミレスで。 そして、例えばこの部屋で。 「君の生活を阻害する気は無いから」 だからその手をはなして、と。 俯いたままでそう告げてくる姫神の頭を、上条は空いている左手で、 「てい」 スパーン、と。 軽くはたいた。 「……………………………………。痛い」 「あのなぁ姫神。こっちが迷惑じゃない、って言ってるんだ。そんなに思い詰める必要は無いんじゃないか?」 そもそも今回の件に対して、上条当麻には姫神秋沙に対して負い目を持っている。 教室で十字架を壊してしまった事や。 街中を散々引っ張り回してしまった事や。 白井への『吸血殺し』の説明を彼女にさせてしまった事や。 そして何より。 こうして『幻想殺し』を触れ続けさせている事で。 姫神に『吸血殺し』の存在を認識させ続けているのではないのだろうかと。 そう考えていたのだ。 「でも」 なおも言葉を連ねようとする姫神を、インデックスが制する 「言っても無駄かも、あいさ。こうなったらとうまは頑固だからね」 本当に困っちゃうよ、とインデックスが両肩を竦めて首を振る。 「じゃあ私は最寄のイギリス清教の教会に渡りをつけてみるからちょっとまってて欲しいんだよ」 と言って、そのまま部屋から出て行くべく歩き出した。 「あ、おいインデックス。俺たちも一緒に行った方が良いんじゃないのか」 その背中に上条が質問を投げかける。その問を聞いて振り返るインデックス。半眼で睨むような顔を向けてくるシスターに、上条は思わず一歩下がる。 「…………流石にずっと見ているのは我慢がならないかも」 「?」 よくわからない、と言った風に上条は首を傾げる。 「どういう意味なんだ?」 「君って。つくづく。…………私からは。説明できない」 姫神に水を向けても、はっきりと答えてはくれない。 未だにわかってない上条からむくれたままこちらを向いているインデックスへと視線を移し、 「……大変だね」 「うん、最近は特に大変かも」 そう答えた白い修道女に、巫女服の魔法使いは今までで一番の親近感を覚えた。
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/79.html
並行世界。 -the pararell world― 実際に物理学の世界でも理論的な可能性が語られている。例えば、量子力学の他世界解釈や、宇宙論の「ベビーユニバース」仮説などである。理論的根拠を調弦論の複数あるという考え方も生まれてきている。現在の宇宙は主に正物質、陽子や電子などで構成されているが、反陽子や陽電子などの反物質の存在により、ビッグバンの過程において、この宇宙以外にも他の宇宙が無数に泡のごとく生じており、他の平行宇宙では、逆に反物質のみから構成される世界が存在するのではないかという仮説も提示されている。 だが、これは科学的な考え方であり、非科学(オカルト)ではない。 過去、未来へ行き来できる時点で『並行世界(パラレルワールド)』は存在する。 時とは一本の道筋であり、過去、現代の延長線上に未来が構成されているのではなく、過去と未来が存在するからこそ現在があると考えられている。時を隔て互いに干渉しあうことで存在が生じるのだ。未来を読み取ることができる「世界の黙示録(アカシックレコード)」という魔術があるように、水が上流から下流に流れるがごとく未来とは大きな時のうねりとして捕らえられている。 それを逆手に取り、過去のある魔術師が己の過ちを正すために時代を超えて意識を飛ばす魔術を編み出した。 だがそこは過去もしくは未来であり、現実であるが自分のいた世界とは繋がっていない異世界。 しかし未来は一つしかない。過去は一つしかない。並列的でもあり直列的に存在する世界。 だから人々はこう呼ぶ。 リアルワールド、と。 とある魔術の禁書目録 「並行世界(リアルワールド)」 二日目 (二日目)0時13分 世界を代表する国際展示場や科学施設を一望できるとある第3学区の高級ホテルの一室。 海外からの来客の中でも上流階級の人々を招き入れる学園都市きっての最高級ホテルであり、一番安い一室でも一泊10万という破格の値を張るだけでもお分かりいただけるだろう。 そしてそのホテルの最上階にあるスウィートルームにバードウェイはいた。 クリーム色を下色としたシルクの寝着を身に纏ったバードウェイは夜景を眺めながら電話の相手に話しかけていた。 「ああ、状況は報告通りだ。そっちの連絡員からも同じ情報がきているだろう?」 「はっはっは、最初に言われたときは危うく殺すとこだったよ」 「なに、心配はいらんさ。私一人やらねばならない仕事だ」 「それでは切るぞ。そっちではティータイムの時間かもしれないがこちらでは深夜なのでな。また連絡するさ。おやすみ、パトリシア」 携帯電話を切ると、いまだ正装のままのテオドシア=エレクトラに投げ渡した。 「わっわっ、携帯電話は精密機械だからそんなに乱暴に扱っては駄目なのデスマスよ」 「なぜ貴様は寝巻きではないのだ。明日、いや今日か。今日は早いぞ。貴様も早く寝ろ」 「そ、それは貴女が必要もないのに上条さんに会いに行くからではマスッ!?いえいえただ私が服を忘れたからデスハイ!」 ギロリ!とバードウェイに睨まれたテオドシアは面と向かって貴女のせいです、とは言えなかった。 「バスローブで寝るつもりだったのか?」 「は、はい。ここのホテルのバスローブは高級品でございますからねぇ。忘れてきて正解デスマス」 「その貧乏性を無くしたらどうだ。子供たちに示しがつかないであろう」 「わたくしは子供たちに贅沢になってほしくないのでマスよ。貴女の金銭感覚で物事を見てしまっては…ってエエッ!?さっき物騒な金属音が聞こえたデスよ!?」 「今日はえらくつっかかるではないかテオドシア。いいぞ、今ここで肩慣らしをしても」 「ひいっ!目がマジデスマスよ!?わ、わたくしシャワーを浴びてきマース!」 といって、テオドシアは慌しくドアを開け去っていった。 そんな彼女を呆れながら見送ると、バードウェイはまた夜景に目をやる。 先ほどの上条は『知らなかった』。 それは分かっていたのだが、何か遣り残したような苦い感覚が心の隅に引っかかる。そんな彼女の心境を吐露するように一人、呟いた。 「…全く、何が『何でここにいるんだ』だ。私を呼んだのは貴様だろうが。上条」 心に溜まったものを整除するためにワインを一杯煽る。 今日は大仕事だ。 グラスをテーブルの上に置きなおすと、バードウェイは口元を拭かずにベッドに倒れこんだ。 目を瞑るとすぐに眠りに落ちた。
https://w.atwiki.jp/marowiki001/pages/3285.html
目次 【時事】ニュース麦野沈利 RSS麦野沈利 口コミ麦野沈利 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース 麦野沈利 「とある魔術の禁書目録 幻想収束」,レイドイベント“とある組織の温泉休暇”を開催 - 4Gamer.net スクエニ、『とある魔術の禁書目録 幻想収束』で「2ndAnniversary 幻想祭宴ガチャ 後半」を7月10日16時より開催 | gamebiz - SocialGameInfo 「とある魔術の禁書目録 幻想収束」浜面仕上と麦野沈利が登場するピックアップガチャが実施!|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 『とあるIF』レイドイベント“とある組織の絆事情”が開催中 - 電撃オンライン アスキーゲーム 『とある幻想収束』で新レイドイベント「とある組織の絆事情」が開催中! - ASCII.jp 「とある科学の超電磁砲T」美琴たちが大覇星祭に挑む本PV公開 - アニメハック 『とある魔術の禁書目録 幻想収束』水着姿の絹旗最愛、麦野沈利が新登場 - 電撃オンライン 「とある魔術の禁書目録 頂点決戦II」,チアガール姿の麦野沈利が報酬のイベントを実施 - 4Gamer.net RSS 麦野沈利 「とある魔術の禁書目録 幻想収束」,レイドイベント“とある組織の温泉休暇”を開催 - 4Gamer.net スクエニ、『とある魔術の禁書目録 幻想収束』で「2ndAnniversary 幻想祭宴ガチャ 後半」を7月10日16時より開催 | gamebiz - SocialGameInfo 「とある魔術の禁書目録 幻想収束」浜面仕上と麦野沈利が登場するピックアップガチャが実施!|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 『とあるIF』レイドイベント“とある組織の絆事情”が開催中 - 電撃オンライン アスキーゲーム 『とある幻想収束』で新レイドイベント「とある組織の絆事情」が開催中! - ASCII.jp 「とある科学の超電磁砲T」美琴たちが大覇星祭に挑む本PV公開 - アニメハック 『とある魔術の禁書目録 幻想収束』水着姿の絹旗最愛、麦野沈利が新登場 - 電撃オンライン 「とある魔術の禁書目録 頂点決戦II」,チアガール姿の麦野沈利が報酬のイベントを実施 - 4Gamer.net 口コミ 麦野沈利 #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 ピクシブ百科事典 ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 参考/とある科学の超電磁砲 ★★★★ 登場作品 参考/小清水亜美 ★★★ キャスト タグ キャラクター 最終更新日時 2013-11-09 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/837.html
『とある魔術の禁書目録』1巻 2巻 3巻 4巻 5巻 6巻 7巻 8巻 9巻 10巻 11巻 12巻 13巻 SS巻 14巻 15巻 16巻 SS2巻 17巻 18巻 19巻 20巻 21巻 22巻 『新約 とある魔術の禁書目録』1巻 『とある科学の超電磁砲』レギュラーキャラ 常盤台中学 『幻想御手』編 『絶対能力進化実験』編 『学芸都市』編 その他の登場人物 『乱雑解放』編 その他のアニメ版オリジナルキャラクター 『その他SS巻』 『とある魔術の禁書目録』 1巻 上条当麻 インデックス ステイル=マグヌス 神裂火織 御坂美琴 月詠小萌 青髪ピアス カエル顔の医者 2巻 姫神秋沙 アウレオルス=イザード アウレオルス=ダミー スフィンクス 3巻 ミサカ10032号(御坂妹) 『妹達』 白井黒子 『一方通行』 土御門舞香 4巻 土御門元春 ミーシャ=クロイツェフ 火野神作 上条刀夜 上条詩菜 竜神乙姫 5巻 闇咲逢魔 アステカの魔術師 海原光貴 ミサカ20001号(最終信号・打ち止め) 芳川桔梗 天井亜雄 6巻 風斬氷華 シェリー=クロムウェル 黄泉川愛穂 7巻 ローラ=スチュアート オルソラ=アクィナス アニェーゼ=サンクティス ルチア アンジェレネ 建宮斎字 浦上 8巻 初春飾利 婚后光子 結標淡希 9巻 吹寄制理 御坂美鈴 オリアナ=トムソン リドヴィア=ロレンツェッティ 10巻 11巻 五和 ビアージオ=ブゾーニ 12巻 木原数多 13巻 ヴェント アックア フィアンマ トマス=プラチナバーグ SS巻 駒場利得 浜面仕上 騎士団長(ナイトリーダー) 14巻 テッラ 親船素甘 親船最中 15巻 垣根帝督 ドレスの少女 砂皿緻密 ゴーグルの少年 佐久辰彦 手塩恵未 山手 鉄網 麦野沈利 絹旗最愛 フレンダ=セイヴェルン 滝壺理后 博士 馬場芳郎 ショチトル 査楽 服部半蔵 人材派遣(マネジメント) 電話の女 電話の男 塩岸 16巻 ウィリアム=オルウェル 心理掌握(メンタルアウト) SS2巻 イネス ヴァルキリー オッレルス シルビア 雲川芹亜 貝積継敏 工山規範 郭 坂島道端 ジョージ=キングダム ステファニー=ゴージャスパレス 削板軍覇 原谷矢文 バルビナ 御坂旅掛 ジーンズ店主 原石の少女 17巻 18巻 19巻 20巻 21巻 22巻 『新約 とある魔術の禁書目録』 1巻 フレメア=セイヴェルン 黒夜海鳥 シルバークロース=アルファ 丈澤道彦 『とある科学の超電磁砲』 レギュラーキャラ 御坂美琴 白井黒子 初春飾利 佐天涙子 固法美偉 常盤台中学 婚后光子 湾内絹保 泡浮万彬 寮監 『幻想御手』編 木山春生 枝先絆理 丘原燎多 重福省帆 介旅初矢 姉御 トリック 鋼盾掬彦 アケミ、マコちん、むーちゃん 木原幻生 鉄装綴里 『絶対能力進化実験』編 ミサカ9982号 布束砥信 『学芸都市』編 ビバリー=シースルー ショチトル その他の登場人物 絶対等速 柳迫碧美 木原那由他 『乱雑解放』編 その他のアニメ版オリジナルキャラクター 鴻野江遥希 大圄 城南朝来 『その他SS巻』
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1028.html
【初出】 禁書SS自作スレ>>410-412 竜王の結界 Imazine_Breaker (う・・・・・・) 上条は気がついた。 瞼を通して白い光が入ってくる。 上条はさっき、夕日でオレンジ色に染まる街中を歩いていたので、すぐにここはあの大通りではな いことに気付く。 ここは、どこだろう・・・・・・?と上条は考える。 白い亀裂に腕を挟まれ、手のひらをなにかが触れた。 その瞬間、亀裂から無数の白い『帯』が出てきて引きずり込まれた。 引きずり込まれて、それからは・・・・・・ 上条は薄らと瞼を開ける。 視界に広がったのは、 どこまでも白い空間。 部屋の中のような感覚はしない。 暑くも寒くもない。 空気に何か異臭が混じっているわけでもない。 物の輪郭も何もない。 ただ重力と床の感覚だけがある、白く、白く、白い空間。 上条はうつ伏せのまま、両手を目の前に持ってくる。 (・・・・・・両腕は、ある) 続いて、上条は上体を起こして下半身を見る。 (両足・・・・・・五体満足か) 体のどこにも異常が無いことを確認し、辺りを見回す。 誰もいない。 インデックスも土御門も美琴もステイルも周りにいた人々も。 「なんだ?・・・・・・ここ」 上条は不審に思い、声を上げる。 『気付いたかね?』 その声に反応するように、誰かの声が響く。 頭の中に直接響くような声だ。 「――――――――――――ッ!?誰だ!」 改めて辺りを見まわしてみるが、やはり誰もいない。 『探しても無駄だ。私は今此処には居ない』 「・・・・・・、何なんだお前!さっきの亀裂もお前の仕業か!」 『そうだな、君の読みは合っている』 「なにが目的だ?インデックスたちはどうした!あいつらも亀裂に入ったはずだ!」 『ああ、彼女らは別の空間に居る。心配しなくてもあと15分程で会えるだろう。幻想殺しの少年 よ』 「!?なんでこれを知って・・・・・・」 『それのことは君が生まれたときから知っている』 上条はその言葉に驚愕する。 上条の両親でも知らなかった、右手の正体。 それを、声の主はは生まれたときから知っていると言った。 ということは、声の主は生まれたときの上条と会っていて、しかも何らかの方法で右手に宿る力を 知っていた。 学園都市の精密機械でも見抜けなかった、幻想殺し(イマジンブレイカー)を。 「・・・・・・お前、どうやってこれを――――――――――――」 『気付いているとは思うが、私は魔術師だ。此処まで言ったらわかるかな?』 上条は思考を巡らせる。 この声の主は魔術師で、赤ん坊の頃の上条に会っていた。 何らかの意図があって、魔術をかけようとしたら上条の右手がその魔術を打ち消したのかもしれな い。 と、そこまで考えて上条は思い出す。 上条の右手、幻想殺しはいかなる『異能な力』をも打ち消せる。 この魔術師が出した白い亀裂も魔術によるものなら、それも打ち消せないとおかしい。 「ま、てよ。じゃあ何であの亀裂は消せなかった?お前、生まれたばかりの俺に魔術をかけよう として、この右手の能力を知ったんだろ?じゃあなんで・・・・・・?」 『私は魔術をかけようとしたのではなく、かけたのだ』 と、ここで魔術師は一度句切り、 『その右手の能力、幻想殺しは私が宿した魔術だ』 なっ・・・・・・!?と上条は信じられないような顔をする。 『と言っても、魔道書に載っている魔術ではない。完全に私のオリジナルだ』 「な、そんな・・・・・・、証拠はあるのか!?」 その言葉に、魔術師はふっ、と微笑して、 『やはり禁書目録が傍についていても魔術に関しては疎いようだな。ま、説明するのは嫌いではな いが』 と、魔術師は一拍置いて、 『幻想殺し・・・・・・私がつけた魔術名は「竜王の結界(ドラゴンリフレクター)」だが。その 名の通り聖ジョージの竜の結界部分を抽出し、極限まで凝縮させて君に宿した。竜王の結界は幻想 殺しの効果と同じ、物理的攻撃以外の全ての力を無効化にする。その分、特殊な術式を使わなくて はならなかったがな。そのときの印をも抽入したのだ。聞いているかね?書いた文字に術者の魔力 が微量だが付加されることは』 「・・・・・・、土御門が言ってたな。確か、魔力を持たないインデックスあたりは問題ないって」 『その通りだ。それで、君の中には私の魔力が流れているわけだが、その魔力で私の魔力を使う魔 術は打ち消せなくしたのだ』 「待てよ。さっきから君の中君の中って、幻想殺しの話をしてるんだろ?何で俺の中って表現して んだ?」 『ふむ。理解できないか』 「・・・・・・?」 『君の右手ではなく、全身に「竜王の結界」をかけたのだ』 次々と驚愕の事実を述べられた上条は、頭が話についていけなくなる。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/412.html
朝になると、一番最初に美琴が起き始めた。 起きて見るとキッチンから料理をしている音がした。 美琴がキッチンに向ってみると、なぜか上琴の母親がいた。 「ふにゃ?なんで母達がいるの?」 「なぜって美琴ちゃん、今何時だと思ってるの」 美琴が時計を見ていると時計の針は10時半を指していた。 「美琴ちゃん10時に家に来るって言ってたじゃない。昨日、何時にねたの」 「やっば、寝坊した。ちょっとみんなを起こしてくる」 そういって美琴はみんなを起こしに言った。 そして、みんなで戻ってきた。 「あのー、なぜ母達がいるんでせうか」 「あらあら当麻さんたら~クリスマスの時に言ったじゃないですか『10時にここにくるから』って」 (確かにそんなこと言ってた気がする) 上条はクリスマスの時に母達が言ったことを思い出した。 そして、美鈴は人が増えていることに気付いた。 「あれ~なんか白いシスターと神父さんが増えているんだど…」 「母さん、昨日ちょっとしたことがあって泊まったの」 「ふーん、まぁそんなことはいいや。とりあえずご飯を食べてたら初詣に行くわよ~」 「「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」」」 そう言ってみんなでご飯を食べることになった。 が!!! 「でも挨拶位しないといけないわね、お久しぶりね。シスターさん、ステイルさん」 「はい?」 上条、土御門ドッキーン!!そう言えば、エンゼルフォールの時に神裂がステイルになっていた!! ((や、ヤバい!!どうしよう!?)) 当麻と土御門はステイルの首根っこを捕まえて、皆から離れる。 そして御使堕しの時に起こったときの事を話し、話の辻褄を合わせるようにステイルに要求する。 「つまり何か。僕は御使堕しで神裂が僕の姿になっていて、上条当麻の母親とは顔見知りになってるからそのように振舞えと」 「まあ、そうゆうことだにゃー。ちなみにねーちんはパーティーであの母親二人に名前で呼ばれてたぜよ。つまりステイル、お前さんには」 「ちょっと待て! まさか僕に神裂の弟を演じろとでも言うのか!」 「それしか無いな。ステイル、これはお前とインデックスの宿代代わりだ。やってくれるよな?」 家主の当麻の何気ない脅し、ひいてはインデックスの為と思い、ステイルは神裂の弟を演じることを決意する。 しかしステイルは勿論、当麻と土御門は知らない、すでにクリスマスの時に初春が神裂の歳を18歳だとズバッと当てて、母親達もその年齢を知っていることを。 「お久しぶりです上条当麻のお母様。火織姉さんの弟の神裂ステイルです」 「あらあら~、火織さんの弟さんだったの~? 私的にはステイルさんは火織さんのお兄さんと思ってたのだけど~」 「ステイル、何言ってるの? 一体いつからステイルはかおりのムグッ!」 「「「わーーーーーーーーーっ!!」」」 詩菜からしてみれば、老け顔少年ステイルは見た目なら20代なので18歳の神裂の弟だということに驚いていた、一応。 そこに事情を知らないインデックスが余計なことを言いそうだったので当麻、土御門、ステイルは彼女の口を押さえて再度、皆から離れる。 インデックスを交えての話の辻褄合わせが再開され始める。 「にゃー、禁書目録、実はお前さん海の宿で青髪ピアスになってるんだにゃー。」 「へ?それどういうこと?」 「だからだな…、」 三分後… 「よーく分かったんだよ。つまりとうまはそのせいで私の首を絞めたり、首を埋めたりしたんだね…」 「何!?上条当麻!!それはどういうことだ!!」 「だからですね、さっきから言ってる通りその時は青髪ピアスに見えてしょうがなかったんだよ!!」 まあそんなこんなで納得はしてくれた。 「ステイルさん?どうしたんですか~?」 「いえ、なんでもありません。」 「それじゃあ、みんなでおせちを食べましょう!!」 「わーい!!おせちおせち!!」 「「食い意地はほどほどにね♪」」 「…はーい」 親2人の杞憂は……… 杞憂ではなく現実のものとなった。 「い、インデックスちゃんだっけ?よくかんで食べないと………」 「モグモグ、ん?大丈夫だよ。5回かんでるんだよ。」 「「「「「「「「「「「「絶対足りてない!!」」」」」」」」」」」」 「5かみで飲み込めるアナタって何者!?ってミサカはミサカは自分でやってみてむせ……ゲホゲホッ」 「おいこらクソガキぃ!!真似しちゃいけねェっただろォ!!」 「道理で食べるのが早いわけだ………」 「……同情するぜカミやん」 「…女子寮の経費もとい食費が倍になったわけだ…」 「…夜も思ったけどあのこの胃袋ってブラックホールか?」 「はまづら、ブラックホールに失礼。」 「すさまじいの一言に付きますわ。」 「…黒子はん、うちおもったんやけどシスターさんってこんなに食って良いもんなん??」
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2634.html
【上条当麻】2 016 神が下すその答えは―――、 042 『最強』×『最弱』×『絶対』(前編)『最強』×『最弱』×『絶対』(後編) 【一方通行】3 029 『希望』 034 飛んで火に入る夏の虫 042 『最強』×『最弱』×『絶対』(前編)『最強』×『最弱』×『絶対』(後編) 【浜面仕上】2 021 とある不良の反逆物語(カウンターストーリー) 031 マーメイド・ダンス 【御坂美琴】1 020 仮装パーティー? 【打ち止め(ラストオーダー)】2 026 ロリコン?いいえ、神父です 035 怪物戦線、移動中 【滝壺理后】1 025 ケンカとは先に手を出した方の負けである 【麦野沈利】2 022 トイレの石田さん 041 ヤンデレが自身のデレ期に困惑しながら大暴れするお話 【土御門元春】2 027 刃と剣 039 推理【リカイフノウ】 【垣根帝督】1 037 閉ざされた世界
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/546.html
【種別】 悪ノリ 【元ネタ】 概念条文(終わりのクロニクル) 【初出】 鎌池和馬スレッド57「とある魔術の禁書目録」にて 【解説】 その時、禁書スレは相変わらず混沌としていた。 幻想殺しとマダンテ、禁書と撲殺天使ドクロちゃん(電撃文庫)のコラボ…… そして、かまちーと禁書スレ住民を讃える(?)343の書き込みから歯車は動き出す。 343 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 07 27 ID 0Ghrbqv1 ――かまちーと住人の意思は、永遠に共にある 344 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 10 31 ID 73ekp24n だから概念条文には基本的に『。』がつくと何度言えば(ry 345 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 19 05 ID yTZOj2W7 ――出かける時に右足から踏み出すと、意中の彼に会えますか?。 346 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 23 05 ID a2QxVXfi ――[[フラグ]]は全て折れる。 マジ話、小学生の頃何でフラグ折っちゃったんだろorz てか気付けよあんな簡単な言い回し… 347 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 30 03 ID zpoU4R94 346 乙w 俺も高校時代にあるぜw ……まあ、自分の恋愛にあんま執着してなかったってのもあるけど……今もだけどさ。 348 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 32 02 ID mJ0wyQrn 346-347 あー、はいはい自分語り乙。 そういうことを欠片も経験した事のない当方としましては、失恋話だろうがそんなの全部自慢話じゃー――! 349 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 33 02 ID dMMNCLWc ――今日の夕飯はカレーである。 350 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 33 39 ID yTZOj2W7 俺なんかそろそろ幸せになれない人間がどこにいくか、自分の身体で 実験してる気分だぜ。 351 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 35 16 ID 2zQ05rL1 何にせよ俺以上のフラグブレイカーはいないんだぜ? orz 349の意を引き継いで、カレー祭り開始。 352 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 38 31 ID V3XpXMqE ――昨日の夕飯もカレーであった。 353 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 42 16 ID BZ23pX2Z ――明日の夕飯もカレーだろう。 354 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 43 54 ID FRLWttMX ――明後日も多分……。 355 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 44 31 ID yNYeKChD ――いつかカツカレーになる日を夢見て。 356 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 45 04 ID a2QxVXfi ――毎日三食カレーである。 357 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 49 44 ID /QAUcdZD ――おやつもカレーだった。 358 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 50 52 ID Zm6FrOza ――体はカレーで出来ている。 359 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 51 12 ID 73ekp24n ――汁物もカレーである。 360 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 52 53 ID 8+/4jCyh ――カレーは飲み物である。 361 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 54 53 ID eQBItJSa ――朝の一杯のカレーから全ては始まる。 362 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 54 59 ID i/gES+Dx ・――カレーは生きている。 363 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 56 12 ID V3XpXMqE ――カレーに生卵を入れる。 364 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 00 56 23 ID dXz00Cub ・ーーカレーとは地上を走るものである。 365 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 01 42 ID sB634Pni ――カレーは見た目がよくない。 366 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 02 50 ID /QAUcdZD ――それでもカレーを愛している。 367 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 06 41 ID 6T9mPA6G ―――全てのカレーにガラムマサラを。 ちなみに「ガラムマサラ」とは、香辛料のことである。 368 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 08 04 ID eQBItJSa ――一万年と二千年前からカレーである。 369 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 10 02 ID dXz00Cub ・-八千年過ぎた頃からもっとカレーである。 370 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 10 47 ID 0Ghrbqv1 ――一億と二千年過ぎてもカレーである。 371 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 12 47 ID mJ0wyQrn ちょwwお前らストップ! 無駄にスレ消費するなwwww 372 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 12 48 ID 85qiczzP ――いつでも、どこでもボンカレー …ククレもよろしく。 373 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 18 35 ID dXz00Cub ・--混沌とした流れこそが禁書スレの本質である。 374 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 25 43 ID yNYeKChD ――故にこそ、我らはカレーにたゆたおう。混沌は、調和をも内包するのだから。 375 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 38 56 ID dXz00Cub ・ー・カレーとは混沌にして調和である。 376 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 42 39 ID 85qiczzP ――カレーそれは人類に残された最後のフロンティア。 そこには我々の想像を絶する 新しいカレー、新しいトッピングが待ち受けているに違いない これは学園都市最初の試みとして5年間の調査旅行に飛び立った 当麻とゆかいな仲間達の脅威に満ちた物語である―― ついには物語と化した。近日公開予定(嘘) 377 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 43 16 ID q5zbOUtG ・―――おまえらみんな幻想殺し。 以下通常営業で ↓ そして377が締めた。 しかし、物語はもう少し続く。 378 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 48 14 ID eQBItJSa とりあえずメイド特製カレーをいただいておきますね? 379 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 48 52 ID yNYeKChD ――いらっしゃいませ。カレーショップ『カヲリ』です。 382 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 53 01 ID dXz00Cub 378 ¥8000になります 383 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 55 12 ID eQBItJSa 382 何を使えばそんなに高くなるのかと小一時間(ry 384 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 57 23 ID 0Ghrbqv1 383 愛だろ、愛 385 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 01 59 17 ID F1POs2oH 383 メイドさんの愛情 386 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 02 00 54 ID V3XpXMqE 383 サ ー ビ ス 料 387 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 02 01 43 ID dXz00Cub 383 最高級のコシヒカリを使い、肉は純国産神戸牛 無農薬の有機栽培野菜は皇室御用達の農家が手塩にかけて育てたもの ルーはその道40年のベテランの本場の[[シェフ]]による完全極秘のオリジナル調合 さらにメイドさんの口移しサービスまで付けば8000でいいかい?ともっともそうなことを言ってみる 388 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 02 02 50 ID 85qiczzP メイドさんの....汁とか? 389 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 02 07 12 ID dXz00Cub 388 つまり、『どろり濃厚冥土汁』ということだね? さぁ存分に飲み干すがいい 392 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/26(土) 02 19 11 ID 85qiczzP 389 姉妹品の『特濃冥土汁』『100%天然果汁 おにいちゃんっ!』も よろしくw 四季の如く話題が移り変わる。 それが禁書スレクオリティ。 【コメント】 ◆やっていた当人達は楽しかったのかもしれないが、見ていて嫌だった人がいることも覚えておいて欲しい。 ◆ここまでくるとノリの良さとタイミングに呆れるばかり